毎日の食事に欠かせない野菜や果物。
なんとなーく適当に選んでいませんか?!
おいしい野菜や果物の見分け方を知って、今日から本当においしい野菜を手に取ってみませんか?

スーパーで野菜を買う時は、適当に選んでるな。お店に出してあるものは大丈夫なものばかりじゃないの?



お店に売ってあるものは安心して買えるものばかりだけど、その中でもおいしい当たり野菜・果物がひそんでいるから、適当に選ぶのはもったいないよ。



そうなんだ!じゃあ選び方を教えてよ~



分かったよ。いつも大人気の八百屋さんに行って、おいしい野菜と果物の見分け方を聞いてきたから教えるね。
カネ井青果セントラルパーク店でおいしい野菜・果物の見分け方を取材
いつもお客さんが多いお店のカネ井青果セントラルパーク店を取材してきました。
カネ井青果とは?
「おいしさ」「旬」「鮮度」にこだわったお店です。
商品の品質だけでなく、そこで働いているスタッフも店に並ぶ商品を味見し、食感や味を確認しているため、買いに来るお客さんにも納得してもらえるよう日々努力している会社です。
店長は、快く取材を受け入れて下さり、店内の写真撮影、投稿の承諾もいただきました。
分かりやすく写真を見せながら一つ一つ説明していきますね。
キャベツ
年間を通して売られている寒玉キャベツ。
煮たり焼いたりした加熱調理に最適です。
おいしいキャベツの特徴は、歯ごたえと水分のバランスが整っていることです。
冬に溜めこんだ栄養が、うま味になってさらに甘くなります。


選ぶ時のポイント
・葉っぱに弾力があるか。
・ふわっと柔らかそうな淡い色をしているか。
→濃い緑色のキャベツよりも淡い色のキャベツの方が、えぐ味がないため甘い。
(淡いキャベツの色は、えぐ味の元となる窒素化合物が抜けている証拠)
しかし、冬場に売られているキャベツは紫色の葉先のものが美味しい。ポリフェノールが入っているサインなので、むしろ積極的に選ぶと良い。
・葉っぱの筋(葉脈)の幅が広いか。
→葉っぱの筋が狭いものの方が、ぎっしりしていて一見美味しそうにみえますが食感がかたくなる。筋が広いものの方が食感が柔らかい。


・芯の大きさが500円玉以下のサイズのものを選ぶ。
・黒く変色していないものや切り口が割れていない芯を選ぶ。
春キャベツは、柔らかいので生のまま使うのにも適しています。過熱をする場合は、さっと火を通す程度にとどめましょう。
カットキャベツの場合
・葉と葉の間がギュッと凝縮されたものを選ぶ。
・キャベツの全体の高さに対して、芯の長さが3分の2以下のものを選ぶ。
→成長しすぎた芯は、かたくて苦味が強い。
ブロッコリー
ブロッコリーは、栄養価の高いスーパー野菜です。
野菜の中でもたんぱく質を多く含んでいるので、筋トレに励む方にも人気の野菜です。
ブロッコリーに含まれているスルフォラファンという物質が、高い抗酸化作用と解毒作用があると言われています。
しかし、このスルフォラファンは熱に弱いので、花蕾(からい)と呼ばれる部分を細かく刻んで生のまま食べるのがオススメです。
または、生のまま手軽に食べられるブロッコリースプラウトもオススメです。
選ぶ時のポイント
・こんもりと花蕾(からい)が密集した、かための緑色の濃いものを選ぶ。
→花蕾(からい)の色が黄色くなっているものや隙間があるものは劣化のサイン。
・茎の成長度合いをチェックする。
→茎が太って大きくなっているもの、下から見て穴が空いているものは明らかに成長のしすぎのサイン。劣化しているので選ぶのは避けましょう!
・花蕾(からい)の部分が紫色のを見つけたらラッキー!
→紫色のブロッコリーには、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれている。甘みがあっておいしいのが特徴。ゆでると緑色に戻る。




大根
消化酵素たっぷり野菜。
年間を通して売られていますが、冬の野菜なので11月頃から出回る大根が特においしいです。
大根は90%が水分なので、とにかく新鮮さが大事!
しっかり見分けて買わないと失敗しやすい野菜です。
選ぶ時のポイント
・根の穴のラインが真っすぐで、穴の数が少ないものが良い。
→根の穴のラインがばらけている大根は、土の中で育っている時にストレスを受けている。
→穴が深いものも良品とはいえない。


カットされた大根の場合は、頭の方が甘く根の方にいくにつれて辛みが増します。
甘い大根を好む場合は、頭の方を選ぶと良いです。
袋詰めにされた野菜
スーパーでは、よく袋詰めにして売られている野菜も多くあります。
ピーマン、にんじん、きゅうり、キノコ類など。
鮮度を見分けるポイントは、袋内の水滴が少なくべたついていないものを選ぶことです。




りんご
りんごも年間を通して売られていますが、9月後半から色んな品種のりんごが店頭に並びはじめます。
一日一個のりんごは医者を遠ざけると言われるほど、栄養価の高い果物です。
選ぶ時のポイント
・手で持った時にずっしり重くて、色が均一なものが良い。色は濃い方が甘い。
・皮がべとべとした油っぽいりんごは実は甘い。
→りんごの皮の表面がべとべとした油っぽいのは薬剤ではなく、脂肪酸(リノール酸やオレイン酸)。りんごが完熟に近づいている証拠。
・軸が太くしっかりしているものが良い。
→劣化したりんごは、軸がもろく取れやすい。
・りんごのおしりが青緑色ではなく黄色に近いものが良い。
→黄色の方が甘くておいしい。


みかん
ビタミンCが豊富な果物といえば、みかんが思い浮かびますよね。
みかんを2個食べると、一日に必要とされるビタミンCをカバーできます。
みかんを選ぶ時のポイントは、他の果物とは少し違ったので新しい発見ができました。
選ぶ時のポイント
・ボコボコした形のものが良い。
→皮が薄くて甘みが強い。


・小つぶの方が美味しい。
→小つぶの方が実が凝縮していて甘みが強いが、大つぶの方は水分が多く味がぼやける。
・皮の色が濃くて、みかんの表面についている小さいツブツブのきめが細かくて多いものが良い。
酸味が苦手な方は、一定期間置いて追熟させたり、みかんを揉むと皮から酸がぬけていくので、こういったことを試してみるのもオススメです。
カネ井青果セントラルパーク店の焼き芋
焼き芋もすぐに完売してしまうくらい人気です。
次に焼きあがる時間が売り場に掲げてあり、その時間が近づくとお客さんの長蛇の列が並びます。
私も並んだことがあり、ギリギリ購入ができたのでラッキーでした。


お値段は、1本150円(税込162円)と焼き芋にしてはリーズナブルです。
お値段以上のおいしさなので、すぐに完売するのも納得です。
ホクホク系ではなく、ねっとり系の焼き芋でした。
ホクホク系が好きな私でも美味しくいただけました。
カネ井青果セントラルパーク店 店長が気を付けていることと私の感じたこと
店長は、
野菜は鮮度が命なので、早く売り切ること!
品種よりも生産者によって味が違うので、良質な野菜、果物を育てている生産者を見つけること!
この2点を重点的に意識しているそうです。
店内を見学している時も、店長自身も店内でお客さんと触れ合ったり、お客さんの状況を見ながら野菜の配置を変えていました。
お店のスタッフの方もそれぞれの野菜の配置ごとで作業をしてみえ、お客さんといつでも対話できる環境が整っていたように思います。
昔ながらの八百屋を思い出させるようなスタイルだと感じ、お客さんの生の声を大切にする姿勢に感銘を受けました。
人気のあるお店は、売っているものが全体的に新鮮です。おいしい野菜、果物を買うコツは、まずはお店選びからですね!

